水揚げされた真珠はすべて目視確認でランク分けされます。色・サイズ・形などをチェックした後にランクごとに分類されて入札会などに出品されます。この時点では原料珠(ネックレスや指輪などに加工されていない真珠の粒そのままの状態)です。
年に一度冬の時期、三重・熊本・大分などで入札会が開催され販売業者やバイヤーが直接品定めします。色・サイズ・形などの基本的な判断基準のほかにも、最近の流行(人気のある色や売れ筋)も含めて値段を付けます。取引成立して買われていった真珠は、各地でネックレスや指輪などに加工されてお店に並びます。
色 真珠の種類によって人気のある色は違うのですが、一番メジャーなアコヤ真珠の場合は「白」が一番人気です。グレーやイエローなどはあまり人気が無いので値段も安めに設定されます。あとは真珠表面の光沢、専門用語では「照り」「巻き」と呼ばれるものです。要はどのくらい綺麗に見えるかということです。
サイズ 大粒の真珠ほど高くなります。0.5mm違うだけで5万円くらい値段が違うことも珍しくありません。サイズが大きい真珠は水揚げされる量が少ない上に、きれいな形になるものは珍しいので高値になります。
形 ラウンド(真円)が一番高くて、でこぼこしてると安くなります。
キズ・エクボ キズが少ないほど高い値段が付きます。真珠は生きている貝から作られる自然の宝石なのでよく見ると小さなキズがあります。出荷のときに付いた傷とは違う天然のキズですから不良品ではありません。キズがまったく無い状態の真珠は逆に怪しいというか偽物の可能性があります。
結婚式でもお葬式でも、どこでも使える万能な真珠の選び方を解説しています。予算、使用用途、色や大きさ、買う場所について。